Amazonの商品ページでは、複数の出品者と1つのカタログを共有するため、自分が登録した情報が商品ページに表示されない場合があります。
正しい情報が掲載されていれば良いですが、商品画像や商品説明がしょぼかったり、他セラーの配送情報が表示されていれば見過ごすわけにはいきません。
このような場合には、テクニカルサポートへカタログ修正依頼をすることになりますが、修正依頼のコツを抑えないと修正が却下されることになります。

今日の授業では、カタログ修正依頼が承認されやすくなるコツについて勉強していきましょう。
カタログ修正には「修正の妥当性」が必要
テクニカルサポートに修正依頼をすると、「修正の妥当性が確認できる情報をください。」ですとか、
「修正の妥当性が確認できないため今回の修正依頼は見送りとさせていただきます。」と返答される場合があります。
「修正の妥当性」と言われてみても、ピンと来る方はほとんど居ないのではないかと思いますが、
正しく「修正の妥当性」を提示することができれば、カタログ修正依頼の成功率は格段に上がります。
果たして「修正の妥当性」とは一体何のことなのか? Amazonは何を確認したいのか?詳しくみていきましょう。
カタログの正当性について
ここで1つ例を挙げて説明します。
あなたがサッカーボールを出品しようとしていたとします。
検索にヒットしたカタログを確認したところ、商品画像だけがバスケットボールになっていました。
商品名や商品説明などの情報は、サッカーボールになっていたとします。
当然、商品画像が間違っているので、カタログ修正依頼をすればすぐにサッカーボールの画像に修正されると思いますよね?
残念ながら、商品画像の間違いを指摘しただけではテクニカルサポートは修正してくれません。
なぜならば、今の段階では2つの可能性があるからです。
2.実はバスケットボールの情報が正しいかった…。
「え?商品名にもサッカーボールって書いてあるし、サッカーボールの情報が正しいでしょ!」と思うかもしれませんが、商品カタログが作成された段階で、間違って登録された場合もあるのです。
では、何をもって正しいカタログであることを確認すれば良いのでしょうか?
答えはズバリ、製品コード(JANコード等)です。
製品コードは商品の身分証明書
製品コードは商品のパスポートと言い換えることができるかもしれません。
あなたが海外に行ったとき、自分自身を証明するものはパスポートしかありません。
パスポートがなければ、あなたがAさんなのか、Bさんなのか、あなたを知っている人以外は判断ができないのです。
同様に、テクニカルサポートもカタログ修正依頼を受けた段階では、どの商品が正しいのか判断がつきません。
そこでテクニカルサポートは次のように考えます。
カタログを作成する時に製品コード(JANコードなど)を入力しているのだから、
カタログに登録されている製品コードを調査し、メーカーがどの商品で登録しているのか確認すれば良いのでは?
そこで、出品者からJANコードの情報が提出されていない場合には、テクニカルサポートはメーカーサイトなどの情報を可能な範囲で調査します。
調査の結果、製品コードから商品の身元を確認し、商品カタログの情報が誤りであると判断できた段階で、ようやくカタログ修正を実施します。
製品コードから商品の身元を確認できなかった場合には、出品者にJANコードと登録されている商品に関する情報の提供依頼を行います。
JANコードの情報を提出せずにカタログ修正依頼を行った結果、すぐに修正してもらえる場合と情報提供を求められる場合があるのは、上記の違いによるものです。
今回の場合の「修正の妥当性」とは、「カタログに登録されている製品コードがサッカーボールである」ということになります。
「修正の妥当性」は必ずしも製品コードだけではない
修正依頼のたびに製品コードを提出するのは大変です。下記に該当する場合は、製品コードの提出を免除してもらえる可能性があります。
あなたが製品コードを取得しているカタログの場合
修正依頼の際に「私がJANオーナーですと」一言添えるだけで修正してもらえる可能性があります。
製品コードの代わりに、メーカー型番が確認できるメーカーサイトの情報を提出
製品コードの提出が難しい場合は、カタログに登録されているメーカー型番の情報を提出すると修正してもらえる可能性があります。
規約違反に該当している場合
規約違反に該当している場合は、すぐに修正してもらえます。
例:商品画像が規約違反(メイン画像の背景が白色ではない、文字や販売しない商品が含まれている等)
商品仕様や商品説明に他セラーの独自情報が記載 (送料無料、クール便で発送します、XX店以外の商品は偽物です)
商品登録規約に沿っていない場合
商品名を修正したい場合、商品登録規約に沿った修正案を提出することで修正してもらえる可能性があります。
但し、現在の情報が商品登録規約に沿っていない必要があります。
例:ドラッグストア 商品名登録ルール
〔ブランド名〕〔商品名称〕〔仕様(内容量・味・タイプなど)〕※文字数制限:50文字
変更前の商品名:筋肉増強 プロテイン ココア味 筋トレ ランニング ココア味 7種類のビタミン配合 SAVAS 378g
変更後の商品名:明治 SAVAS(ザバス) ホエイプロテイン100 ココア味 378g
修正が却下されるありがちな例
自分が最初にカタログを登録したのだから、自分の情報に修正するべきだ。
>すべての出品者とカタログを共有するため、特定の出品者の情報を優先的に表示してくれません。
自分以外は販売していないので修正してほしい。
>他セラーが出品していなくても、出品準備中の可能性があるため修正できません。
自分が登録している情報の方が魅力的なので修正してほしい。
>魅力的な情報は主観的判断となるため修正できません。(※稀に修正してもらえる場合もあります)

カタログ修正依頼をする場合は、上記を参考にしてみてください。