最近、在庫管理画面を見ると「価格設定が高すぎる可能性」で出品が停止中となっている商品が出てくるようになりました。
Amazonには、出品者が価格設定を誤って販売しないように、平均価格から乖離した価格の出品を停止する機能がありますが、このようなセーフティネットとしての意味合いではなく、どうやら高額転売の排除を目的としている場合もあるようです。
今回の授業では、新たに追加された「適正価格に関するポリシー」について詳しく見ていきましょう。
Amazonマーケットプレイスにおける適正な価格設定に関するポリシー
要約すると、市場価格を上回る金額での販売は禁止するとのことです。
ニンテンドースイッチ等、入所困難な商品の高額転売は、今後Amazonではできなくなるでしょう。
厄介な点として、販売価格のみならず配送料を合算した金額を監視しているため、マスク転売の時のように送料逃れはできないようです。
例えば、今回のコロナウイルスによる配送事情の悪化により、送料をやむなく値上げしなければならない事情があったとしても、このポリシーにより出品が停止となる可能性があります。
今回のポリシーは、マスク転売に対応するために講じられた処置と思われるため、今後はいくらか緩和はされるでしょう。
今後の影響について
今回のポリシーは高額転売をターゲットとしていますが、商品のメーカー側がECサイトに乗り出してきた場合は、通常の転売も危うくなる可能性があります。
ヘルプには「Amazon以外での最近の販売価格よりも著しく高い商品」と記載がありますが、Amazon.com側は他のECサイトの価格も監視を行っているようです。
通常転売であっても、商品を仕入れて販売するにあたり、送料や販売手数料、利益を価格に織り込めば当然「Amazon以外での最近の販売価格よりも著しく高い商品」としてシステムに検知される可能性が考えられます。
今後はOEM契約など、独自カタログでの販売が求められる時代となりそうです。
通常転売で生き残るためには、常にメーカー側の動向を注視しなければなりませんね。